ケガとの付き合い方覚え…錦織圭「初戦72分発進」の収穫

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 テニスは数あるプロスポーツの中でもハードな種目だ。

 年間通してツアーが組まれていて、ほとんど休みがない。トップ選手と言えどもどこかしら故障を抱えていて、体調が万全な状態で戦えるケースは皆無に近いとか。ケガとうまく付き合いながら結果を出すことが求められる。

 そこへいくと今回、ウィンブルドンに臨んでいる錦織圭(27)は、ある意味、期待できるのではないか。

 前回の全仏では手首が痛い、肩が痛い、腰が痛いとメディカルタイムアウトを取りながら8強入り。ベストとは程遠い体調だったにもかかわらず、そこそこの結果は出た。

 ウィンブルドンの前哨戦であるゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)は左臀部を痛めて途中棄権。今回も体調に不安を抱えながら、初戦は4大大会自己最短となる72分で圧勝した。

 勝った相手は世界ランク102位のチェッキナート(24=イタリア)。芝経験が皆無に近い格下だったとはいえ、5セットマッチをこれだけ短時間で制したのは初めてだ。

 今回は芝のため、クレーと比べれば試合時間も短くなる。フルスロットルで戦える状態じゃなくても、極力、ミスをせずに勝ち上がっていく。こういう戦い方が出来れば、これまでの懸案事項だったスタミナのロスも最小限で食い止められるのだが。

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