13号も空砲…チャンスに弱いハム中田のFA権は“猫に小判”

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 そりゃ4番なんだから、たまにはホームランくらい打つだろう。

 13日、日本ハム中田翔(28)が13号2ランをかっ飛ばした。試合には負けたものの、5打数2安打1本塁打2打点……と言えば、一見活躍したようには感じる。

 が、凡打した3打席はいずれも走者を置いた場面。しかも九回は1点ビハインドの2死二、三塁という逆転の絶好機で空振り三振。ゲームセットとなった。

 もちろん、4番だからといって、毎度毎度打てるわけではない。それは当たり前の話だが、中田の成績と「年俸2億8000万円の4番打者」という肩書が釣り合っていないのも事実だ。

 打率はリーグの規定打席到達者中、下から2番目の.213。13本塁打は15位。50打点も10位だ。得点圏打率にいたっては2割を切っている。

 110打点でリーグ打点王に輝いた昨季だって、打率.250、得点圏打率.264。これでタイトルを獲得できたのは、3番に座っていた大谷をはじめ、上位打線がチャンスメークをしたおかげで、好機での打席数が多かったからにすぎない。

 アクシデントで登録抹消などがなければ、中田は近日中にも国内FA権を取得する。この日はプロ野球史上486人目となる1000試合出場を達成。記念グッズも発売されるというが、いくら年齢が若いからといって、チャンスに弱い高給取りをFAで欲しがる球団などあるかどうか。

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