巨人CSへの切り札に 3勝目ドラ2畠“超草食系”エピソード
巨人の新人が本拠地・東京ドームで初勝利を挙げた。
20日のDeNA戦に先発したドラフト2位ルーキー畠世周(23=近大)が、七回まで三塁を踏ませない好投で8回を125球、3安打1失点。9三振を奪い、3勝目(1敗)を挙げた。
東京ドーム初のお立ち台では「ファンの皆さんが一番多い。そこで勝てたのがうれしい。筒香から2三振? 格上なので当たって砕けろと思って投げさせていただきました。自分の持ち味はストレートなので、どれだけ通用するか試してみたいと思った」と頼もしい。しかし、近大時代はプロの関西地区担当のスカウトから、こんな評価をされていた。
「モノはいいけど、ハートが弱い」
スピンの利いた150キロ級の直球、変化球も多彩。にもかかわらず、大事な試合で打たれるケースが目立った。
■後輩に暴投して球拾い
あるスカウトは「性格が優し過ぎるところがある」とこう言った。
「畠が後輩とキャッチボールをやっていて暴投した。すると、『ごめ~ん』と言いながら自分で球を取りにいくんですから。あれには驚いた。後輩なら普通は謝っておしまい。優しいというか、いいやつというか、気が弱いというか……」