2000安打は称賛も…阿部頼み続く巨人にOBが強い危機感
13日の広島戦で巨人の阿部慎之助(38)が史上49人目のプロ通算2000安打を達成したことで、チームはお祝いムードに包まれている。
ヤクルト戦が雨天中止となった昨15日は、室内練習場で行われた試合前の練習で、巨人の選手、スタッフ、報道陣にも2000安打達成記念Tシャツが配られ、着用が呼びかけられた。ある選手によると、この日は練習前に選手がクラブハウスに集合し、「おめでとうございます」という掛け声とともに、その場が拍手に包まれ、改めてチーム全体で阿部を祝福したという。
快挙ではある。巨人の生え抜きでは川上、長嶋、王、柴田に続く5人目の偉業で大卒としては長嶋以来2人目。プロ17年目での到達となったが、大部分を捕手という激務をこなしながら打ったことに価値はある。
本人は「キャッチャーをやりながら打ちたかった」と頭をかくが、高橋由伸監督(42)も「昨年までは捕手だから価値がある? 負担の大きいポジションであることは間違いないからね」と認めている。
当然のことながら、マスコミも大騒ぎである。達成翌日の14日は在京スポーツ紙3紙が1面で報じ、何ページも紙面を割いて大々的に特集した。高橋監督も「これで終わるわけではないし、個人のために打つことはチームのためでもある」と手放しだったが、阿部が今後も打線の中心に君臨する状況は、巨人にとって喜ばしいことなのか。