監督「清宮しかいない」 U18でこそ生きる早実主将の経験
早実の清宮幸太郎(3年)が、U18W杯(9月1~11日=カナダ)に出場する高校日本代表の主将を務めることが23日、発表された。
22日から始まった合宿2日目も千葉県内のグラウンドで練習を行い、木製バットを使ったフリー打撃では場外弾を放った。
「2年前もこの大会のために(代表に)入れていただいたようなもの。生かせる絶好の機会があるので、しっかりみんなに伝えて、2年前のチームを思い出しながらチームづくりができれば」と意気込んだ。
前日の練習初日に小枝監督は三塁の安田(3年=履正社)を一塁へ回すなど、複数の守備のオプションを試したが、清宮は一塁のみ。指揮官は「彼の場合は守りでストレスを感じてほしくないので」と話している。
「チーム全体で『ストレスフリー』を目指す方針の中、代表主将という大きなストレスを担える適任者は清宮しかいない。他の中心野手では、安田、増田(3年=横浜)らは自チームで主将をやっていない。話題の中村(3年=広陵)も一時は主将を任されたものの、今年になって交代させられている。W杯は日本が世界一になったことがない大会。中村を筆頭に、自我の強いメンバーばかりの寄せ集め集団をまとめる主将の役割は大事です」(テレビ局関係者)
最後の夏の甲子園の話題は中村に持っていかれたが、名門早実を束ねてきたリーダーシップが生きそうだ。