広島Vに暗雲…鈴木の右足首骨折が疲労困憊の投手陣直撃
首位を独走する広島緒方監督の顔が青ざめた。
23日のDeNA戦の二回。右翼後方への飛球を追った鈴木誠也(23)が、フェンスに激突しながら好捕した。拍手と歓声で沸いた広島ファンはしかし、すぐに静まり返った。捕球後に倒れ込んだ鈴木がうずくまったまま立ち上がらない。運び込まれた担架に乗せられグラウンドを去った鈴木の姿にスタンドからは悲鳴も上がった。
試合中に、右足首にアイシングをし、松葉づえをついて横浜市内の病院に向かう際、報道陣に「今までありがとうございました」と笑顔で軽口をたたいたものの、冗談では済まなかった。診断の結果は、「右脛骨内果剥離骨折」。全治は不明ながら、今季中の復帰は絶望。通常ではギプス固定で1カ月から1カ月半といわれる負傷だけにCSに大きな痛手である。
鈴木は今季、開幕直後から4番を任され、ここまで打率3割。初回に今季26本目となるソロ本塁打を放ち、リーグトップの90打点をマークする打線の中心だ。押しも押されもせぬその4番を欠く上、強力打線に下支えされてきたリリーフ陣にも疲れが見え始めている。