獲得へ大攻勢も…ハム大谷のドジャース入りが遠のく理由
3試合で10打数7安打4打点。週末の札幌ドームで打ちまくった大谷翔平(23=日本ハム)の一挙手一投足を、ネット裏から大挙して見守ったのがドジャースだ。
編成部門トップのフリードマン取締役編成本部長以下、ゲレン・カー編成部長、ジョン・ディーブル環太平洋スカウト部長、OBで球団専属の解説者である通算204勝のハーシュハイザーら総勢8人が札幌に乗り込んだのだ。
この3連戦はアストロズ、レンジャーズ、パイレーツのスカウトも訪れたが、「中でもひときわ目を引いたのがドジャースでした」と、さる放送関係者がこう続ける。
「フリードマン、ハーシュハイザー、ゲレン・カーらは日本ハムのレアード、ディーブル、球団のスペイン語の通訳と何やらじっくりと話し込んでいました。おそらく、大谷に関する情報を聞き出していたのでしょう。しかも、彼ら8人は連日、グラウンドレベルに下りてきて、わざわざ大谷の目に留まりそうな位置に陣取っていましたからね」
フリードマンはもともとウォール街出身。お荷物球団といわれたレイズを立て直した実績を買われ、14年オフに5年総額約38億5000万円でドジャースにヘッドハンティングされた。ドジャースではザイディGMを下に置き、編成部門の責任者を務めている。メジャーのGMが直々に来日して選手をチェックすることすら珍しいのに、さらにポジションが上の人間が編成部門の重鎮たちを従えて大谷にその存在をアピールしに来たのだ。