G戦3タテなら再現も 阪神によぎる08年シーズンの“悪夢”
あの屈辱はここから始まった。
ヤクルトに勝ち越した2位阪神は、今日25日から東京ドームで4位の巨人と戦う。現在は7ゲーム差だが、今の巨人は13連敗していた頃のチームとは訳が違う。この3連戦の結果次第では、143試合終了時の順位は入れ替わっているかもしれない。
ファンなら2008年の悪夢を忘れてはいないだろう。
同年の阪神は、7月には2位以下に13ゲーム差をつけて首位を独走。余裕でゴールするかと思われた。ところが、8月下旬に北京五輪で4番を打った新井(現広島)が腰椎骨折で離脱。チームのムードが悪くなると、9月に17勝6敗1分けと驚異的な強さを見せた巨人に歴史的な大逆転負けを食らった。
「あの年は8月29日からの巨人との3連戦に負け越したことが本当に痛かった」と、あるOBがこう言う。
「特に3戦目は安藤が好投しながら、終盤にウィリアムスが崩れて大敗。大事な巨人戦が1勝2敗に終わり、初の月間負け越しとなったことでチーム内に失速感が漂い始めた。この2敗は5連敗につながっただけでなく、終盤の巨人戦7連敗の要因となった」