W杯最終予選 豪州戦を前にFW杉本健勇が語った強い自信
ハリルジャパンに呼ばれるのも15年5月の国内組候補合宿(千葉)以来。
川崎所属の当時は試合に出たり出なかったりで「評価してくれるのはうれしいけど、僕はまだまだ全然。チームで試合に出ないと正直、話にならない」と伏し目がちに話すのが精いっぱいだった。
そんな男が16年に古巣セレッソに復帰し、J2ながら14得点を挙げたことで飛躍のきっかけをつかんだ。
そしてJ1復帰した今季、指揮官に就任した尹晶煥監督から「(昨季の)左サイドではなく真ん中で使いたい」とエース指名を受ける。「今年の目標は去年のゴール数(14点)以上。自分が良ければ代表の道も開けてくる」と本人も語っていたが、試合を重ねるごとに凄みを増し、早くも目標をクリア。FWとしての確固たる自信を手にしたのだ。
「代表でやれる自信? 自信がなかったら辞退した方がいいんじゃないですか。気を使ってる場合じゃないし、W杯に行けるか行けへんかっていう戦いなんで」と彼は堂々と言い切った。「2年前とは自覚が変わったのか」という問いにも「はい」と即答。野心がギラギラと漂っていた。