3横綱休場でも大盛況 大相撲はバブル人気の“異常事態”
言ってしまえば「相撲バブル」だが、バブルはいつかはじける。先代の北の湖に続き、八角理事長も「土俵の充実」と、口を酸っぱくして言っている。もし、ブームが過ぎ去った後にこれといった力士が育っていなければ、朝青龍の一人横綱時代以来となる暗黒時代の到来だ。
この日は有望株の阿武咲(21)が、やはり成長著しい御嶽海(24)を撃破。25歳の北勝富士も、カド番大関の照ノ富士を破った。前出の中澤氏は「今の親方衆はきちんと技術を教えられない。弟子の出世に便乗し、自分がいい思いをしたい親方ばかり」と話す。ならばなおのこと、力士個人が人気にあぐらをかかず、自覚を持つ必要がある。
この日は横綱日馬富士(33)が白星発進。高齢横綱に優勝を許すようでは、角界に未来はない。