4横綱が怪我や不調抱え…9月場所で5年ぶり平幕Vの可能性
こんな調子で本場所に出場できるのか。
3日、横綱稀勢の里(31)が稽古を欠席。体調不良とのことだが、前日は弟弟子高安の大関昇進披露宴で上機嫌におしゃべりをしていたばかりだ。
9月場所は10日に初日を迎える。稀勢の里はケガの影響もあり、これまでもハードな稽古を送っていたわけではない。それがアクシデントで休養とあっては体の仕上がりも遅れるばかり。いよいよ9月場所休場も現実味を帯びてきた。
他の3横綱も鶴竜(32)は休場が濃厚。白鵬(32)は14勝1敗で優勝した先場所で左ヒザを痛めており、稽古のペースを落としている。1日の横審の稽古総見で横綱としてただ1人、土俵に上がった日馬富士(33)も左ヒジの爆弾が懸念材料だ。4横綱全員が何かしらのケガや不調を抱えている現状。全員休場となれば、土俵では5年ぶりの「珍事」もありそうだ。
「旭天鵬(現大島親方)が12年5月場所で記録した、平幕優勝ですよ。現在の平幕は21歳の阿武咲を筆頭に、イキのいい力士が多い。翻って大関陣は豪栄道、照ノ富士の2人がカド番で、高安も先場所は9勝6敗。うち4敗が横綱大関以外です。横綱が全員休場なら、賜杯の行方は途端に分からなくなる」(相撲記者)
勝負事は誰が勝つか分からないからこそ面白い。4横綱全員休場は大歓迎だ。