年間王者狙う松山英樹 パターの“浮気”はイップスの始まり
【ザ・ノーザントラスト 2日目】
初日、4オーバーの102位と出遅れた松山英樹(25)は、2日目もパットに苦しみ通算3オーバーで予選落ちした。
松山は練習ラウンドで5本のパターを使い、会場で話題になった。結局、ブリヂストン招待と全米プロで使ったマレット型ではなく、エースのピン型で試合に臨んだ。開催コースのグリーンは米東海岸北部では珍しいポアナ芝。日本のコーライ芝のように目がきつく、転がりにスムーズさを欠くことから、いつも以上にパットに神経を使う。パターを替えたことには疑問が残るが、シーズン終盤に5本ものパターを試していることからもわかるように、松山は今もパッティングに苦しみ続けている。もしもパットがうまければ、最終日に1度は首位に立った先の全米プロにも勝っていたはずだ。
グリーン上で苦戦していることは、1ラウンドあたりのパット貢献度を示す「ストロークス・ゲインド・パッティング」の数値(マイナス・167=146位*1位R・ファウラーは・896)に表れている。ちなみに、下部ツアーの入れ替え戦に回った石川遼のマイナス・204(149位)と大差なく、世界ランク2位にいる選手の数字ではない。