貧乏球団も今は昔 広島は連続Vで年俸高騰も「黒字」維持

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 今季は6度のサヨナラ勝ちや若手3人(加藤、床田、中村祐太)のプロ初勝利を記念してTシャツ販売を連発。数量限定という商売のうまさから、一部商品は発売から数分で売り切れたという。連覇を果たしたことで、CSや日本シリーズに向けてグッズの売り上げはさらに上がるに違いない。

 広島は12球団で唯一、親会社を持たない独立採算制。売り上げに対するチームの還元率も高い。そのおかげか、1975年の初優勝以来、41年間ずっと黒字経営を続けている。

 広島はホーム球場での勝率が7割超。優勝後、松田オーナーが「ファンの声援が選手たちを励まし、心に響き、高いモチベーションになりました。広島の球場の高い勝率がそれを証明している」と話したように、マツダスタジアムはいつも真っ赤に染まっている。観客動員数もうなぎ上りで、3年連続で200万人を突破。今季は主催66試合で202万2153人となった。

 さらにいえば、昨季限りで黒田が引退。年俸6億円以上も浮いた。

 もう「昔の広島」とは違う。選手たちが今からソロバンをはじくのも当然だ。

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