金本流でもうひと皮…阪神オフの補強はやっぱりFA中田翔
「顕著な例が12年のドラフトですよ。この年は甲子園で4本塁打した光星学院の北條が高校生遊撃手の目玉として注目された。阪神が2位で獲得した北條に広島や日本ハムも注目したが、広島は足と体のバネ、日本ハムは肩を問題視して指名を見送った。金本監督主導で指名した2年目の高山やルーキーの大山はともかく、阪神には他球団が問題視した傷を抱える選手が多いですからね」
■金本阪神でひと皮むける可能性も
そこへいくと中田が長距離打者としての素質やポテンシャルを備えているのはだれもが認めるところ。さる担当記者がこう言った。
「日本ハムは選手の自主性を重んじる球団。猛練習を強制することはあり得ないし、自主的に目の色を変えなければ置いていかれるだけ。中田に厳しく接するコーチも中にはいたが、彼に代わる4番がいなかったのが不幸と言えば不幸だった。いきおい、中田を甘やかし、気分良く働かせるしかなくなった。目の色を変える時期はあっても、あくまでも一過性で長続きしない。まだ28歳。金本監督のもとでビシビシしごかれたら、もうひと皮むけると思いますよ」