ついに3番剥奪 G坂本の長期不振は疲労より慢心に原因アリ
巨人の坂本勇人(28)がクリーンアップを剥奪された。6月13日から3番を任されてきたが、9月の打率はこの試合の前まで.169。20日の阪神戦、高橋由伸監督(42)は坂本を1番で起用した。4打数1安打だったが、巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう指摘する。
「不振が長いですね。3月のWBCにピークを持っていったことによる疲れ。鹿取GMによると、責任感が強い男で、結果が出せない焦りもあるでしょう。この日は外角のボール球で空振り三振を喫するなど、昨年の首位打者、坂本らしからぬスイング。早く仕上げたことにより、足腰に違和感が出ているようにも見えます」
理由はそれだけではないようだ。原前監督は2013年オフにFAで片岡、自由契約になった井端を獲得した意図を「しばらく低迷している(坂本)勇人の尻に火をつける意味もある」と説明。15年オフにクルーズを獲得した際、当時の堤GMも「クルーズはショートもできる。坂本であっても競争」と話している。井端は現在コーチ。クルーズは今季途中に楽天へトレード移籍した。前監督や前GMがこだわった競争が、坂本に関しては全くないのが現状だ。