瀬古強化リーダー さいたま国際欠場多数に“大ボケ苦言”
今さら何を言ってるのか。
日本陸連は17日、11月12日号砲のさいたま国際マラソンの招待選手を発表。国内からは岩出玲亜(22)、吉田香織(36)の2人。海外選手は、前回優勝者で8月の世界陸上4位のチェイエチ・ダニエル(ケニア)ら6人が招待された。
この大会は来年のアジア大会(ジャカルタ)の代表選考会を兼ねているだけでなく、規定の順位、時計をクリアすれば2020年東京五輪代表を決めるグランドチャンピオン(GC)レースの出場権も得られる。
陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「(さいたま国際は)1月の大阪国際や3月の名古屋よりも、設定タイムが1分遅くなっている。(みんな)何で出ないのか聞いてみたい」と言ったが、その理由を知らないはずがない。
さいたま国際のすぐ後(11月26日)には、全日本実業団対抗女子駅伝が行われる。日刊ゲンダイで連載中の「マラソンを叱る!」(帖佐寛章・陸連顧問)でも明らかになったように「実業団は駅伝が第一」と指導者たちは認めている。かつて陸連強化委員長を務めた帖佐氏でさえ「さいたま国際の2週間後に、実業団にとって大事な駅伝があれば僕だって(選手を)出さない」と言った。