左の中継ぎ欲しい巨人 日ハム宮西FA行使なら虎と争奪戦
「現場が欲しいと言っているのに、26日のドラフトで指名したのは右投手1人だけ。戦略上、JR東日本の田嶋(オリックス1位)や立命大の東(DeNA1位)ら好左腕を取れず、2位以下は全員野手だった。外国人補強は引き留めが最優先となっているマイコラスやマシソンとの兼ね合いがあるから流動的。リリーフ左腕は昨年同様、FAで補強するのが手っ取り早いんです。そうしないと、補強ポイントがそのままになってしまいます」
■阪神は14年にも獲得調査
宮西の動向を注視しているのは阪神も同じだ。宮西は兵庫県西宮市出身で市尼崎高から関学大。2014年オフに国内FA権を取得した際も、阪神は獲得調査を進めている。
「この時は日本ハム残留となり、阪神は翌年オフに中継ぎ左腕の高橋聡を中日からFAで獲得。あの時とは事情は変わっているが、勝利の方程式2人が外国人投手で、これから何年も計算できるわけではない。宮西は今年3月のWBC侍ジャパンのメンバーでもあり、甲子園のお膝元出身。手を挙げるでしょう」(在阪テレビ局関係者)
FAは日本シリーズ終了の翌日から土、日、祝日を除いた7日間以内に権利行使の有無を表明しなくてはいけない。宮西は他球団の評価を聞いた上で日本ハムにFA残留する可能性も示唆しているが、権利行使なら、日本シリーズ後には巨人、阪神の争奪戦が勃発しそうだ。