日本S白熱の裏で補強準備 ソフトBが西武・野上を狙う理由
決戦の地は福岡に移ることになった。
勝てばソフトバンクの2年ぶり日本一という2日の日本シリーズ第5戦。しかし、先発のバンデンハークが5回3分の1を4失点と誤算。後続のモイネロも打たれ、4―5で競り負けた。
「いいゲームだったけど、負けたので切り替えて頑張ります。本拠地ではウチらしいゲームができるようにしたい」とは工藤監督だが、白熱する現場の一方、すでにソフトバンクは補強の準備を進めている。それがFA宣言が濃厚といわれている、今季11勝10敗の成績を残した西武の野上(30)取りだ。
■工藤監督の“悪癖”を封印
球団内には今季最多勝(16勝)の東浜を筆頭に、最高勝率(.765)で13勝の千賀ら、駒数は揃っている。
「今季はWBCの影響か、武田が離脱と復帰を繰り返し、和田は4月に左ヒジを故障し、復帰したのは8月です。東浜、千賀、武田、和田、バンデンハークの先発5枚が全員揃ったのは、結局8月下旬でしたからね。そうした先発陣の不調が、中継ぎ酷使につながった」(球団OB)