ハマスタ埋めた“98年メンバー” DeNAで人気OBの招聘加速か
マシンガン打線が復活した。23日、「ハマスタレジェンドマッチ」が開催された。鈴木尚典、“大魔神”佐々木主浩らの1998年優勝メンバーをはじめ、平松政次、ポンセら大洋ホエールズ時代のOBが集結。貴重な競演とあって、チケットは即完売。記念グッズもバカ売れで、ほとんどが品切れとなった。
盛り上がったのはスタンドだけではない。旧交を温めたOBたちも懐かしい面々に破顔一笑。「楽しかった」の大合唱で、「TEAM1998」の監督を務めた権藤博氏は「ベンチでみんな『来年もやろう』と言っていました」と話した。
「この盛況で、球団幹部は大洋や横浜OBの影響がどれだけ大きいか、どれだけビジネスになるかを実感した。これまでは若い世代を取り込む戦略が成功したが、横浜の人気OBを再び現場コーチに呼ぶことで、年配の世代も球場に呼び戻せる。98年のメンバーで、この日の試合にも出場した進藤達哉GM補佐がGMに昇格すれば、それも加速するはず。監督に意欲を見せる谷繁の入閣もありえる」(球団関係者)
チームは来季もラミレス監督が指揮を執るが、あくまで1年契約。チームのスペシャルアドバイザーになっている三浦大輔が次期監督候補に名前が挙がってはいるものの、三浦には指導者経験がない。谷繁ら「98年メンバー」の下で投手コーチを務めてからバトンを受けるのが自然な流れだろう。
この日MVPを獲得した佐伯貴弘は、98年メンバーについて「目立ちたがり屋で口が悪い」と笑い、佐々木は「仲が悪くて味方をヤジる」と続けた。
「20年前の空気」が今の選手に合うかどうかは、別の話だ。