下克上でも…DeNAホクホク更改に“待った”かけるトラウマ
そう簡単にはいかないようだ。
19年ぶりに日本シリーズへ進出したDeNA。クライマックスシリーズ(CS)では広島に勝ち、下克上を果たした。日本シリーズでも3連敗から2連勝と粘りを見せたこともあり、選手は当然、ホクホクの契約更改を期待しているだろう。
首位打者の宮崎(年俸3000万円)、日本シリーズで2試合連続2ケタ奪三振の活躍を見せた今永(4000万円)などは大幅アップが確実。しかし、誰でも彼でも大盤振る舞いというわけにはいかない事情がこの球団にはある。
現在、DeNAでFA権取得済みの選手は石川(海外)と後藤(国内)だけだが、順調にいけば、2年後には梶谷、3年後には井納や筒香といった主力選手が相次いで国内FAの権利を取得する。そのときに備えた資金が必要で、加えて、今オフから横浜スタジアムが大型改修に入る。工費は約85億円。意外と球団内の「金庫」には余裕がないのだ。
補強も例外ではない。DeNAは今オフ、補強に積極的な姿勢を見せている。阪神の大和には「3年契約をベースに最大4年」という条件を用意し、野上には西武と同じ3年契約を提示するつもりだと報じられているが、ある球界関係者は、首をかしげてこう言う。