今季9戦目で五輪代表 フィギュア坂本は強心臓が最大武器
すっかり「時の人」となった。
平昌五輪代表に選ばれた女子フィギュアスケートの坂本花織(17)。全日本選手権のSPで、同大会4連覇の宮原知子(19)を抜いてトップに立った。総合でも2位。2枠しかない代表権をもぎ取った。
昨季世界ジュニア3位の坂本は今季シニアデビュー。グランプリシリーズの日程上、西日本出場免除の本田真凛(16)や白岩優奈(16)とは違い、近畿、西日本選手権(ともに優勝)にも出場。全日本は今季9戦目となった。「今シーズンは長くなるなと思った。試合を重ねていくことで、雰囲気に慣れて演技も安定してきたので、自分を取り戻せた」と振り返っていた。
坂本は天真爛漫な性格を取り上げられることが多いが、プレッシャーは苦手。それを克服するため、中野園子コーチが“イジメ”抜き、メンタルを鍛えた。
「坂本は『調子が良ければ乗るが、ダメならどん底』という浮き沈みの激しいタイプ。そこで、中野コーチは“褒めない・おだてない”の厳しい指導を徹底。これが現状に満足させず、常に向上心を保たせる効果を生み、逆に調子が悪くても引きずらないようになった」(フィギュア関係者)