理事解任の可能性も 貴乃花親方がついた「5つのウソ」
①貴乃花親方(45)は20日の理事会で配布した文書などで「警察から協会に連絡が入った時点で巡業部長としての責任・務めは果たした」と主張している。執行部や危機管理委員会に報告義務があるとすれば、加害者の日馬富士であり、監督責任のある伊勢ケ浜親方という理屈だ。
貴乃花親方はしかし、被害者側であると同時に、協会の要職に就く理事であり巡業部長だ。巡業中のトラブルだけに、警察の裁きに委ねた時点で巡業部長としての仕事が終わるはずはないし、協会に報告したからといって捜査に支障が生じるわけでもない。務めを果たしていないどころか、事前も事後も協会への報告という最低限の義務を明らかに怠っている。
②理事会で配布した文書には「報告すべきことはFAXなどで報告している」などと書かれているそうだが、報告していないからこそ問題はここまでこじれている。
③27日発売の週刊文春では「私は協会から協力を求められたら、その都度、回答書を提出してきました」と言っているが、言いも言ったり。電話に出ず、居留守まで使って執行部との接触を拒んだのはどこのだれか。これまで貴乃花親方のしてきた行為は、11月30日の理事会で決議された協力義務違反だ。