解説者も太鼓判 フィギュア宮原知子メダルへのシナリオ
日本女子のエース、宮原知子(19)がシーズンを追うごとに復調気配を見せた。
2017年1月に負った左股関節の疲労骨折から復帰した今季序盤は苦戦。実戦感覚を取り戻せず、ジャンプのミスも目立ち、復帰戦となった今季初戦のGPシリーズNHK杯(11月)は5位に終わった。
練習量を制限され、10月になってようやくジャンプの練習を再開する状態だっただけに、調整不足は否めなかったが、11月末のGP米国杯で完全復活。自己ベスト(218.33点)に4.30点に迫る214.03点で、15年NHK杯以来のGPシリーズ2勝目を挙げた。
世界女王メドベージェワ(ロシア)の負傷欠場で繰り上がり出場した12月のGPファイナルはショートプログラム(SP)でのジャンプが回転不足と取られて加点されなかったのが響き、合計213.49点の5位に沈んだものの、平昌のメダル候補である3位のオズモンド(カナダ=215.16)とは、わずか1.67点差。宮原はフリーの技術点(67.00)で、コストナー(66.87)、オズモンド(66.50)を上回っており、五輪本番での逆転は決して不可能ではない。