DeNA筒香が語った正論 「日本の指導者が子供たちを潰す」
DeNAの主砲、筒香嘉智(26)が日本球界に強烈な一撃をぶちかました。大阪・堺市に幼稚園児から小学校低学年までの73人を集めて野球体験会を開いた14日、その狙いをこう言ったのだ。
「勝利至上主義の日本の指導者が、未来ある子どもたちを潰している」
少年野球から高校野球まで、日本には“勝利こそがすべて”と選手を怒鳴り、時には手を上げ、理不尽な猛練習を強いる指導者が少なくない。その結果、
「選手はみんな楽しく野球をやれていない。指導者の顔色を見てプレーしている。指示待ちの子どもも多い。結果重視の方針で小さいときから練習量が多く、未来ある子どもたちが(ケガや故障などで)潰れてしまっています」
■海外の指導の現場を視察
と危機感を抱く筒香は2015年のオフ、自ら球団に直訴してドミニカ共和国でのウインターリーグに参加。その合間を縫って、現地の少年野球を視察した。それ以前にも自主トレで訪れた米国でジュニア指導の現場にじかに触れている。そこで目の当たりにしたのは、「ドミニカでもアメリカでも、子どもたちはジャンピングスローをしてみたり、思い切り空振りしてみたり、ノビノビと野球をやっていた」という、日本とは正反対の光景。「勝利至上主義の日本のやり方ではスケールの大きな選手は育たない」との思いに至ったという。