吉川と岡本の争いに 巨人若手野手“実質1枠”の殺生な現状
「昨季打率リーグ2位のマギーの存在です。開幕前に39歳になる阿部が衰えを見せるようなら、一塁へ回る可能性もあるが、阿部は昨季の4番。故障でもない限り開幕の構想には入る。マギーの起用法は基本的には三塁。できれば二塁は避けたい考えが首脳陣にはあるようです。ただし、二塁の吉川尚より岡本が三塁でレギュラーを張れそうなら、昨季同様、マギーを二塁へ回すことを高橋監督はためらわないでしょう。そこそこ守れることは証明している。2人の若手有望株は共存しない。貧打のチームにあって、マギーを打線から外すことはできないからです」
鹿取GMは「育成」を掲げている。発表されたメンバー振り分けでは、内海、山口鉄、沢村、大竹、森福、野手は亀井、脇谷ら実績のあるベテラン勢が二軍スタート。一軍には新人3人、育成2人など若手が多く名を連ねている。
「そうはいっても、外野はゲレーロ、陽岱鋼、長野でほぼ決まり。遊撃は坂本勇。投手と捕手のバッテリーを除けば、若手野手は吉川尚と岡本のドラ1争いで勝った方だけに与えられる実質『1』枠です」(球界関係者)
2年目の二塁手か4年目の三塁手か――。結局、ドラ1の二者択一なら、希望に燃える他の若手にとって殺生な話である。