下町ボブスレー騒動 ジャマイカが乗りたくない本当の理由

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 だが、「氷上のF1」と呼ばれるボブスレーの「世界一」は、安倍首相が考えているほど簡単じゃない。まして競技登録選手が50人しかいないといわれている日本だ。いくら開発者の技術力が高くても、競技人口がチョボチョボでは試作品開発もままならないだろう。実際、12年以降、全日本選手権で下町ボブスレーが優勝したのは2回だ。

「日本代表チームはソチ五輪で下町ボブスレーの採用を見送り、今回のジャマイカチームと同じラトビア製に乗りました。平昌五輪に向けたレースでも下町ボブスレーには乗ってません。おそらく、日本代表チームに採用されなかったため、ジャマイカに無償提供――と考えたのではないか。しかし、昨年12月のドイツW杯で下町ボブスレーは輸送トラブルで試合会場に届かず、ジャマイカはラトビア製を使って好成績を収めた。さらに下町ボブスレーは1月の機体検査で2回も不合格になったのです。これでは、1000分の1秒単位の速さを競うボブスレー選手としては、タダでも乗りたくないと思いますよ」(スポーツ紙記者)

「JAPANブランド」を目指すのであれば、技術で勝ってほしいものだ。

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