特に伊調姉妹は深い絆で結ばれていることは有名な話だが、高木姉妹は対照的。お互いにライバル視してきたことが相乗効果を生んだという。
柔道やレスリングのメダリスト姉妹とは異なり、中・長距離で種目がかぶるため、同じレースに出るのは珍しいことではない。菜那は早くから頭角を現し「天才少女」とチヤホヤされる妹に嫉妬心しかなかった。美帆にしても、菜那だけがソチ五輪代表に選ばれた際、しばらくは口を利かないどころか、目を合わすことすらなかったという。
今でこそ互いの実力を認め「(団体追い抜きでは)姉妹で表彰台に立ちたい」と口を揃える。高木姉妹は一番の身近な存在にライバルがいたことが功を奏したようだ。