「中距離女王」が涙の銀…高木美帆が頂点を逃した要因
スピードスケートの高木美帆(23)が、12日の女子1500メートルで1分54秒55をマークして銀メダルを獲得。この種目の日本勢では、92年アルベールビル大会銅の橋本聖子以来26年ぶりのメダルで、女子史上最高位だ。
世界記録保持者(1分50秒85)のヘザー・ベルフスマ(28)と最終14組で滑走した高木は、アウトコースからスタートし、先行する相手をピタリとマーク。最終4コーナーでかわすと、最後のストレートで振り切った。
今季W杯で4戦負けなし。優勝候補に挙げられながら表彰台の真ん中に立てなかった高木は「五輪の舞台に立ってみて、金メダルを取れなかったのは悔しい気持ちがこみ上げてきた」と悔しそうな表情を見せた。
オランダ勢による2大会連続表彰台独占を阻止したものの、冬季五輪最多タイとなる10個目のメダルを獲得したイレイン・ブスト(31=オランダ)の後塵を拝した。今季、「中距離女王」と持ち上げられた高木はなぜ、金メダルを逃したのか。
■金メダルのブストと“経験値の差”