平昌は通過点 ジャンプ葛西が“53歳で五輪”を目指せるワケ
「若い芽」といえば、成長しているのは平昌で初めて代表入りした小林潤志郎(26)、陵侑(21)兄弟くらい。弟の陵侑は今大会ノーマルヒルで21位の葛西を抜いて7位と健闘したが、今季W杯初戦で優勝した兄は31位。昨年11月の全日本選手権(ラージヒル)では、この2人を破って葛西が優勝している。それ以外の平昌代表メンバーは、トリノから4大会連続出場の伊東大貴(32)、バンクーバーから3大会連続出場の竹内択(30)。おなじみの顔ぶれだ。
「ジャンプは若さや勢いよりメンタルの強さと経験値がモノをいう。有望な中学生も出てきていますが、世界的に見ると野球やサッカーなどと違って、ジャンプ界は『世代交代』という意識があまりない。逆に五輪の団体戦になれば、葛西のように(所属先の土屋ホームで)監督兼任選手を務めるようなベテランが必要になる」(前出の関係者)
冬季五輪日本人最年長(41歳256日)メダリストは、本当に「次の次」があるかもしれない。