漫画「あぶさん」実在モデル 元日本ハム永渕洋三さんは今
スポーツ漫画として長期連載の日本記録を持つ水島新司作の「あぶさん」(ビッグコミックオリジナル)。1973年から976回も続き、2014年に最終回を迎えたが、その実在モデルの一人として話題になった元プロ野球選手がいた。近鉄、日本ハムで活躍した永渕洋三さん(75)だ。さて、今、どうしているか?
■夫婦で居酒屋を始めて39年
「いらっしゃい。カウンターへどうぞ」
JR佐賀駅から南へバスで4分。明治時代の建物が並ぶ旧市街にある居酒屋「あぶさん」へ行くと、永渕さんがカウンター越しに声をかけてくれた。白髪交じりの丸刈り頭に銀縁メガネ、紺色の作務衣姿がサマになっている。
「オープンしたのが80年12月だから、早いもので足掛け39年。女房と2人、のんびりやってますよ。店名は漫画からいただきました」
名物は、炭火で焼く焼き鳥に、串焼き。
「ピーマン、ナスが1本80円、一番高いエビでも250円。ほとんどが100円、130円だから、ウチのお客さんの多くは仕事帰りのサラリーマン。女の子だけってのは来ないなあ。アハハハ」