伊調より金量産 パワハラ問題で露見したスポーツ界の暗部
真相は明らかになるのか。
日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)が、五輪4連覇の伊調馨(33)に対しパワーハラスメントを繰り返していたという告発状が内閣府の公益認定等委員会に提出された問題で動きがあった。
レスリング協会は6日、都内で倫理委員会を開き、弁護士で構成される第三者委員会に関係者への聞き取り調査を委託することを決めた。調査は早ければ2~3週間で終了する。内閣府も同日、告発状を提出した関係者から話を聞く意向を明らかにした。
週刊文春などの報道によれば、栄氏の指導によって08年北京で五輪を連覇した伊調はその後、師匠の元を離れ、2人の関係はこじれた。すると、伊調の新しい指導者になったアテネ五輪銅メダリストで、当時男子のコーチだった田南部力氏(42)への嫌がらせも始まったという。ロンドン、リオと勝ち続けた伊調と田南部氏に対する栄氏の圧力はエスカレートしたそうだ。
今回の一件を知った海外のコーチや役員が「カオリはこのまま引退してしまうのか?」と、協会関係者に問い合わせているという話もある。