伊調より金量産 パワハラ問題で露見したスポーツ界の暗部

公開日: 更新日:

「各選手とも担当コーチは別にいますが、栄本部長を師と仰いでいる。もしも栄本部長が今回のパワハラ騒動の責任を問われ、解任でもされたら、東京五輪に向けた強化に支障が出るのは間違いない。選手も動揺し、モチベーションの低下を招きかねない。東京五輪で世界3位(30個相当)の金メダルを目指すJOC(日本オリンピック委員会)にとっても、栄本部長が現場を離れることだけは何としても避けたいはずです」(レスリング関係者)

 私財を投じて選手育成のために寮まで運営してきた栄氏は、日本女子レスリングの「育ての親」ともいえる。

「16年末に至学館大レスリング部の新しい寮(栄心館=愛知県大府市)が完成した。延べ床面積約400平方メートルの2階建ては14室あり、28人を収容できる。あの寮が、いわば女子レスリングのナショナルトレーニングセンターみたいなもの。栄本部長にとっては、自分の元から離れた伊調は、もはや日本代表の資格はないという思いが強いのでしょう。レスリング協会も、実績を残してきた本部長のやり方には何も言えませんから」(前出の関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動