栄監督も娘も強敵 パワハラ騒動の伊調馨を待つ若手の刺客
かつての絶対女王、にいばらの道が待ち受けている。
恩師である栄和人日本レスリング協会強化本部長(57)によるパワハラ被害を訴えた女子レスリングの伊調馨(33)が、強烈なしっぺ返しを食らいそうだからだ。
16年リオ五輪で前人未到の4連覇を達成した伊調は依然として、去就は明言していない。仮に現役続行を決断し、20年東京大会に出場するには、来年の世界選手権での代表入りが選考基準の一つになっている。そのため、年内には復帰しなければならず、早ければ6月の明治杯、遅くとも12月の全日本選手権のマットに上がる必要がある。
まずは来年の世界選手権代表選考を兼ねた全日本選手権での優勝を目指すことになるわけだが、マットには刺客が多そうなのだ。
これまで伊調が絶対王者として君臨した58キロ級は勝ち目がないため、国内の大会では階級を変更して出場する選手が少なくなかった。世界選手権選考会を兼ねた15年の明治杯で、伊調の58キロ級(当時)にエントリーしたのは本人も含めて3人。シードの伊調は1回勝っただけで、やすやすと代表入りを決めた。