マリナーズで再出発も イチロー待ち受ける古巣の意趣返し
本塁への返球を捕手がお手玉して逆転を許したときなどは、あからさまに「やってられない」という表情を浮かべ、「見た通りですね。(捕手の力は)あんなもんでしょう」と言い放ったこともある。
そのため当時の選手からは「チーム内にヒットを打つことしか考えていないヤツがいる」「ぶん殴ってやりたい」という声すら上がった。
12年シーズン中のヤンキースへのトレードはイチロー自身の志願といわれるが、他の選手たちとの間にできた溝が決定打になったからだという指摘もある。当時の選手のほとんどはいなくなったが、エース格でチームのボスといわれるフェリックス・ヘルナンデス(31)はいまだ健在。当時のイチローを熟知する牢名主みたいなのがいるだけに、彼らとの関係は心配だ。
■地元メディアからは「若手を使うべき」の声も
メディアとの関係がネックになる可能性もある。
イチローはマリナーズ在籍時、ロッカールームで報道陣に背を向けて話すことがあった。そのせいかメディア関係者の中にはイチローを「ヨコヅナ」と呼ぶのもいたそうだ。取組を終えた支度部屋で、髪を結い直しながら取材に応じる横綱の姿を連想させるからだろう。