なでしこの“カンフル剤” 不発FW横山のゴールを待っている
その効力は、攻撃をより活性化させることにもつながった。今大会で神戸の岩渕真奈、中島依美や日テレの長谷川唯といった攻撃陣が厳しい戦いを強いられる中、ゴールを重ねていった。
いや、不発の選手もいる。独フランクフルト所属の横山久美である。
好機を生み出す場には絡んでいるが、ゴールは遠い。それでも昨年の同大会でチームを救うゴールを何度も決めた横山なら、自身の鬱憤をも蹴散らすゴールをカナダとの順位決定戦(7日)で決めてくれるだろう。
横山のゴールはカンフル剤となる。それを待ち望んでいるのは、私だけではないはずだ――。
(フォトジャーナリスト・早草紀子)