パワハラ騒動で自宅療養 W杯指揮辞退した栄監督の頭の中
「情熱を持った指導同様、研究心も旺盛で、国際試合の前には対戦が予想される海外勢の試合を映像でチェックするのが常です。これまで吉田沙保里に関しては、父親でコーチを務めていた故栄勝さんとともにライバルの映像を見て徹底的に分析してきた。至学館の教え子が国際大会で結果を残しているのは栄氏が立てた本番での戦略も大きい」(レスリング関係者)
前年の世界選手権の国別対抗得点の上位8カ国によるW杯は団体戦形式で行われ、出場国は各階級のエースを投入してくる。日本は4連覇がかかっているだけに、栄氏は各国の主力を丸裸にしているに違いない。
「今大会に出場する海外勢の多くは日本のライバルになりそうな選手ばかり。今大会だけでなく、20年東京五輪に向けた貴重な資料になるだけに、栄氏は今から海外のトップ選手の映像を見て入念に対策を練っているのではないか」(前出の関係者)
大会当日は会場の高崎アリーナに姿はなくても、愛知県内の自宅から選手にアドバイスを送りそうだ。