吉田沙保里は順風満帆…国民栄誉賞レスラーの“明と暗”

公開日: 更新日:

 イベントに出れば、報道陣に開口一番、「巻きで」(急いでの意)と業界用語でクギを刺す。昨年9月からの約半年間で25本以上のテレビ番組に出演。昨年末はハワイで年越しを迎え、現地では笑福亭鶴瓶らと過ごしたというから、もはや芸能人そのものである。

■競技普及行脚

 天真爛漫で社交性に富む性格を生かして活動の幅を広げる吉田に対し、伊調は愚直な求道者というタイプ。バラエティー番組に出演することはほとんどなく、五輪などの節目でアスリートが集まるスポーツバラエティーに出たことがある程度だ。一方で、各県のレスリング協会や地方自治体が主催するレスリング教室に積極参加。昨年だけでも地元の青森をはじめ、群馬、京都、大阪、滋賀、和歌山に鹿児島と地方に足を運んで、子供たちの指導に精を出している。

「今年1月には東京でも体験教室を開催するなどして、派手な吉田とは全く違った形で地道にレスリングの普及に努めているわけです。性格の違いがよく表れているのですが、決定的なのはやはり、栄強化本部長との距離感です。一番弟子を自任する吉田は、以前は栄本部長と同じマンションに住み、栄さんの幼い娘をまるで我が子のようにかわいがっている。そんな吉田をかわいくないはずがなく、彼女が16年11月に至学館大の副学長に就任したのも栄さんの後押しがあったから。伊調は、2人がそんな蜜月関係だからこそ距離を置かざるを得なかったこともあり、その結果、どんどん溝が深まってしまったというところがあるのです」(スポーツライター)

 最悪の形で表面化した恩師と盟友のいざこざ。沈黙を貫いている吉田は、大きなショックを受けているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も