全英OP優勝 バド渡辺・東野組が狙うダブルス2種目で「金」
日本ペアが伝統の大会で頂点に立った。
18日の全英オープン(バーミンガム)混合ダブルス決勝で渡辺勇大(20)、東野有紗(21)組が中国ペアを下し、優勝。108回目を迎えた伝統の一戦で同種目の日本勢初の快挙である。
2人は福島の強豪・富岡一中でペアを結成。ジュニア世界選手権(ドイツ)優勝など、早くから頭角を現した。昨年の全英では3位に入り、東京五輪では金メダルを期待される。が、このペアの狙いは混合ダブルスだけではないという。
渡辺、東野はそれぞれ、男子ダブルス、女子ダブルスにも取り組んでおり、混合と合わせて五輪出場はもちろん、表彰台を目指している。
海外にはシングルスとダブルス、あるいはダブルス2種目を掛け持ちするトップクラスの選手は少なくないが、日本ではこれまで1種目に絞るケースが大半だった。リオ五輪女子ダブルス金メダルの松友美佐紀(26)のように混合ダブルスにも取り組む選手もいるとはいえ、あくまでも女子ダブルスのためのトレーニングの一環に過ぎない。まだ、20代前半と若い渡辺、東野は2種目とも力を入れ、本気でメダルを狙っているのだ。
男女ダブルスの日本ランキングは渡辺が4位、東野が11位。2人は今後の成績次第では2種目での代表入りも決して不可能ではない。