“打高投低”が顕著に 春の高校野球で打撃戦が目立った理由

公開日: 更新日:

 11―10とか、12―10とか、やたらと派手な打撃戦が目立ったのが今春のセンバツ高校野球だ。

 両チームの得点の合計が2ケタに達したのは35試合中13試合。実に3分の1強は壮絶な打ち合いだった。準々決勝以降の7試合に限れば、そのうち3試合は20点を超えた。

「春は投手力といわれるけど、最近は打てるチームでなければ、甲子園では勝ち上がっていけませんから」と、関東の甲子園常連校の監督がこう言った。

「打撃マシンや金属バットの性能が著しく向上した上、強豪校の多くは最新の機器を使ってウエートトレーニングを積んでいます。その結果、打撃のヘッドスピードが極端にアップした。プロ野球選手と遜色ない打球を放つ選手も珍しくなくなったのです。プロ注目の投手がひとりいるくらいでは、とてもじゃないが強力打線を抑えることなどできない。だったら打ち勝つしかないと、各チームとも打撃練習に力を入れるようになったのです」

「打高投低」の傾向がいよいよ顕著になってきただけに、投手を中心にディフェンス面を鍛えても限界がある。各校とも5点取られたら6点取ればいいと考えるようになったというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動