帰れない理由が次々 両親が仙台で第二の人生を始めた顛末

公開日: 更新日:

 幼い頃から寮生活、海外生活を繰り返してきた2人に、仙台は第二の人生をスタートするのにふさわしい土地だったようだ。

 安定は求めたが永住までは考えていなかった。

「四川省に実家もあったし、省チームからコーチとして帰ってこいというオファーも受けていた。ただ、帰れない理由が次々とできてしまって、それが生活というものでしょうが」(凌さん)

 コーチに就任した仙台ジュニアクラブは、そもそもは「名目クラブ」だった。

 97年に福原愛ら県内の小学校でバラバラに活動していた3人の有望選手を、98年の小学生大会の団体戦に出場させるためにつくられたものだ。仙台卓球センターを拠点とし、所属3選手のコーチとして招いたのが、87年の世界選手権、88年のソウル五輪のダブルスで金メダルを獲得した陳龍燦氏だ。

 目標の大会が終わって福原が大阪に移り、陳コーチも仙台を離れることになった。残った2人の指導をどうするか……。この時、宇さんに同郷の先輩である陳氏が相談を持ち掛けてきた。渡りに船とはこのことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い