皮膚接着剤で傷口塞ぎ DeNA宮崎敏郎が戦う左手の血行障害
八回に巨人の上原から貴重な同点打を放ったDeNAの宮崎敏郎(29)は昨季の首位打者。対戦相手は宮崎封じに躍起となっているが、あるスコアラーはこう言って頭を抱える。
「宮崎は研究してもムダ。あんなにデータがアテにならない選手はいない」
しかし、開幕9戦で打率・212、1本塁打、3打点と低迷。やはり攻略されているのか。その実感を本人に聞くと、首をかしげてこう言った。
「あまり感じないですね。というか、自分には関係ないかなと思うんです。僕の場合は『打てる』と思ったところに(ボールが)来たら当てにいく感覚なので。今は対戦投手より、僕が戦っているのはコレかも」
そう言って見せたのは、左手の人さし指。右手に比べて全体的に皮がむけ、指の付け根付近にはアカギレができていた。
「社会人時代(セガサミー)から(左手の人さし指が)血行障害なんです。冷たいような感覚で他の指に比べて爪もあまり伸びないし、傷やケガも治りにくい。だから皮膚も右手と比べてボロボロ。ホラ、全然違うでしょう。アカギレは皮膚用のアロンアルファを塗って傷口を塞いでいます。ずっとだましだましやっている感じ。だから少しでも早く暖かくなってほしいですね」
気温の上昇とともに、宮崎の調子もうなぎ上りになりそうだ。