栗山監督の悩みどころ 清宮1軍昇格の“壁”は中田のプライド
チームの4番を張る中田にすれば、当然、面白くないだろう。キャンプ中から清宮の打撃をじっと観察していた中田に当時、日刊ゲンダイが清宮の打撃について聞くと、
「そんなんコーチに聞け、コーチに。ルーキーのバッティングなんて、ようわからんわ。オレに聞くことやないやろ。違うか?」
と、取り付く島もなかったほど。自身のポジションを奪いかねないルーキーを意識している証拠だ。
そんな中田は20日、“ライバル”のホームランに触発されたのか、横尾の犠飛で本塁ヘッドスライディングを敢行するハッスルプレー。高卒ルーキーに左翼へ追いやられるとなれば、そのヤル気もしぼみ、ヘソを曲げかねないだけに厄介だ。高卒新人のバットを起爆剤にするか、それとも4番のプライドを考慮するか。栗山監督も悩みどころだ。