何があった…日大アメフト部「選手声明文」拍子抜けの真相

公開日: 更新日:

 具体的な言及は避け、“従順な優等生”が書いたような文面に終始。一体、何があったのか。

「選手が声明文を出すためのミーティングをしていると、コーチと弁護士が来て『声明文を出すと自分たちの首をしめることになるぞ』と発言したようです。別の日には複数のコーチがミーティング中の選手たちを6時間、隣室で監視していたとも言われています」(事情通)

■「選手は大学より弱い立場」

 声明文が発表された直後、アメフト部の寮から出てきた部員に話を聞くと「声明文に書いている通りです。第三者委員会に任せたいと思います」と“笑顔”ながら、素っ気ないコメントをくれた。

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が言う。

日大アメフト部の選手は、当事者として責任を感じ、メッセージを出したのでしょう。大いに苦労されたと思います。ただ、選手一人一人は、大学に在籍し、アメフト部に所属している身。親も含め、大学側と比べて非常に弱い立場です。各自、思うところはあったのでしょうが、大学側に盾突くわけにはいかなかったのでしょう。無力感は残ったかもしれませんが、自分の生活を守るには我慢するしかない。大学側もそれが分かっていて“プレッシャー”をかけたのではないでしょうか。支配・隷属の関係はそう簡単に崩れるものではありません」

 どうにも後味が悪い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…