何があった…日大アメフト部「選手声明文」拍子抜けの真相
具体的な言及は避け、“従順な優等生”が書いたような文面に終始。一体、何があったのか。
「選手が声明文を出すためのミーティングをしていると、コーチと弁護士が来て『声明文を出すと自分たちの首をしめることになるぞ』と発言したようです。別の日には複数のコーチがミーティング中の選手たちを6時間、隣室で監視していたとも言われています」(事情通)
■「選手は大学より弱い立場」
声明文が発表された直後、アメフト部の寮から出てきた部員に話を聞くと「声明文に書いている通りです。第三者委員会に任せたいと思います」と“笑顔”ながら、素っ気ないコメントをくれた。
スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が言う。
「日大アメフト部の選手は、当事者として責任を感じ、メッセージを出したのでしょう。大いに苦労されたと思います。ただ、選手一人一人は、大学に在籍し、アメフト部に所属している身。親も含め、大学側と比べて非常に弱い立場です。各自、思うところはあったのでしょうが、大学側に盾突くわけにはいかなかったのでしょう。無力感は残ったかもしれませんが、自分の生活を守るには我慢するしかない。大学側もそれが分かっていて“プレッシャー”をかけたのではないでしょうか。支配・隷属の関係はそう簡単に崩れるものではありません」
どうにも後味が悪い。