在阪2球団が火花散らす 国内FA取得の「西武・浅村」争奪戦
争奪戦を制するのはどのチームか。先月31日、西武の浅村栄斗(27)が初めて国内FA権を取得した。
浅村は昨オフ、球団から複数年契約の打診を断り、年俸2億1000万円の1年契約を結んだ。今季からメジャー挑戦している牧田(現パドレス)も、2016年の契約更改では「一年一年が勝負」と自ら1年契約を申し出て、昨年ポスティングで海を渡っている。浅村も「(複数年契約で)甘えたくない」と、単年を選んだ理由を語っていたが、うのみにはできないということだ。
「打てる二塁手」と評価が高い浅村は、もっか打率.279、9本塁打、35打点。昨季も19本塁打、99打点と活躍。13年には打点王のタイトルも獲得し(110打点)、プロ通算8年(一軍)で115本塁打、518打点、.284と勝負強さを発揮している。二塁守備は名手と言えないまでも、平均以上の能力はある。とはいえ、年俸が年俸だ。オフにFA宣言した場合、手を挙げるのは、巨人、ソフトバンクといったカネのある球団に限られる。
「阪神は金本監督が『FA補強は極力しない』という方針だが、それも状況次第。期待されたロサリオが二軍落ちするなど、このまま打線が低迷するようなら、獲得に乗り出すでしょう。浅村は大阪生まれで大阪桐蔭出身のご当地選手ですからね」