プロ野球選手のイロハも勉強 清宮幸太郎の二軍生活奮闘記
今井が「イロハ」を教わったという高卒3年目の平沼翔太(20=敦賀気比)は、高校3年の2015年に和歌山国体に出場したとき、早実1年時の清宮と顔見知りになった。同じ宿舎に泊まっていたからだ。
■タンを「うめぇ」
二軍戦で清宮が左翼の守備に向かう際、間違えて一塁ミットを抱えて外野に向かい、ダメ出しをしたこともあれば、4月には前出の郡、今井も含めた3人に焼き肉をごちそうしたという。
平沼は、「1年目から常に注目されたり、いろいろ大変なことも多いと思います」と清宮をおもんぱかった上で、こう続けた。
「焼き肉屋ではタンとかを『うめぇ』って言いながら、めっちゃ食べてました。僕らがデザートを食べているときに冷麺をすすってワンテンポ遅かったり。ちょっとくだけた感じで接してくるので、『高校での実績(選抜優勝)はオレの方が上やからな』と突っ込んだりして(笑い)。天然っぽいところもあるし、かわいい後輩です」
一方で、先日はこんなことがあった。鎌ケ谷スタジアムでの試合前、ティー打撃を打ち終えた後にベンチでドリンクを補給してフリー打撃に備えていると、清宮の後にティー打撃を行う大卒7年目の大嶋匠(28=早大)が笑みを浮かべながら「ゴホゴホ」とわざとらしく咳払いをしていた。清宮が練習後に土を慣らすのを忘れていたため、それを気づかせようと思ったのだった。大嶋はアリゾナキャンプでのキャッチボール相手だ。