日ハム清宮は“複数守備”が必須 東京五輪へ侍指揮官が言及
清宮幸太郎(19)が5日のDeNA二軍戦に、3番左翼でスタメン出場。七回からは一塁に回り、初めて複数ポジションを守った。
これまで経験のない左翼守備に挑戦する清宮について、継続的に成長を見守っているのは侍ジャパンの稲葉監督。日本ハムのアリゾナキャンプ視察はもちろん、シーズンが始まっても楽天の捕手・嶋などに清宮の印象を尋ねている。この日は、雨天中止になった広島―日本ハム戦の試合前に栗山監督らと会話。報道陣にも清宮の話題に言及していた。
稲葉監督は20年東京五輪で指揮を執る。栗山監督も清宮の東京五輪出場を願っている。清宮が五輪までに年間30発、40発の本塁打を打てる選手になっていれば文句なしに代表に選ばれるだろうが、金メダルが至上命令となっている上に、高卒3年目の選手が実績十分の先輩たちを差し置いて日の丸のユニホームをまとうには、相当ハードルは高い。
一方でキャンプ中、稲葉監督は清宮の今後に関して、「これからが楽しみ」とした上で、こう言っていた。
「ジャパンでも走攻守含めて、打つだけではダメ。守って走って打ってをしっかりやらないといけない。打つ方は慣れればいけると思うが、投げる、走る、守るという基礎をしっかり身につけてほしい」
「複数ポジションができることは、彼にとってもいいことだし、ジャパンにとってもいい。やれるんであればやった方がいいと思う」
本職の一塁に加え、左翼もできれば可能性は高まるかもしれない。