清宮一軍昇格のカギは“長打” 求められるは安打より本塁打
清宮幸太郎(19)は二軍降格後、8戦6発の固め打ちで、二軍トップの10本塁打をマークしている。
一方で、打率は.247。全21安打中、半分が本塁打という極端な成績になっている。1試合で4~5打席立って1安打、その1本が本塁打という日も少なくない。さる日本ハムOBがこう言う。
「二軍でもう少し確実性を身につけることも大事ですが、清宮の最大の武器はツボにはまれば外野フェンスを軽々と越す長打力。栗山監督は、一軍、二軍を問わず、清宮に多くの打席を経験させたい。次に一軍に上がっても、スタメンで4打席以上立つことが多くなるはず。打率の低さには目をつむっても、本塁打、長打が求められるでしょう」
日本ハムは現在、首位西武と3ゲーム差の2位。3位ソフトバンクとは1.5ゲーム差となっている。チーム防御率3.63はその2球団を上回り、投手力では負けていないだけに、優勝するためには打線のさらなる奮起が求められる。
カギを握るのは長打だ。チーム打率はリーグ4位の.238にとどまるも、64本塁打は同2位。2番に一発がある大田を置くなど、長打重視の打線を組んでおり、去る2日の中日戦では3本塁打が飛び出し、13年ぶりに10試合連続本塁打も記録。「本塁打数がこの先の成績を左右するといっても過言ではない」と話すOBもいる。