香川、乾、山口…C大阪トリオに追い詰められる本田の劣化
「緊急登板の西野監督にとって<所属クラブで馴染んでいる組み合わせ>をチームの骨格に据えることが一番、手っ取り早い。トップ下の香川と左サイドMF乾、左ボランチのMF山口は、C大阪トリオとして好連係プレーが展開できる」
2007年にC大阪でプロデビューを果たした香川は10年7月、ドルトムントに移籍した。同学年の乾は08年シーズン途中で横浜Mから移籍。2学年下の山口は09年にトップに昇格。3人が一緒にプレーした期間は「09年から10年7月」までだが、C大阪流のコンビネーションサッカーは身に染みており、山口がボールを奪って香川に預けて乾がドリブルで仕掛けていく――という場面はパラグアイ戦で数多く見られた。
「W杯が開幕して4試合が行われましたが、どんなスタイルのチームであっても、勝ち点を獲得するためには<運動量とスピード>が不可欠であることは明らか。西野ジャパンは、格上のコロンビアと戦う際、もちろん劣勢を余儀なくされるでしょうが、攻守ともに運動量とスピードは絶対に必要です。そうなると本田中心のメンバーでは厳しい。この日の練習後に山口が『(香川、乾とは)やりやすい』と話していましたが、香川を軸にしたC大阪コンビで勝負をかけるべきでは、と思います」(前出の六川氏)
日本代表は17日、コロンビア戦の試合会場サランスクに移動。最終調整を行う。西野監督、決断が迫られている――。