さすが名将 ポルトガル監督がスペイン戦で見せた柔軟采配

公開日: 更新日:

 後半に逆転を許し、劣勢に回った後のベンチワークも迅速かつ的確だった。68分に投入したMFジョアンマリオをトップ下に配置し、システムを4DF―4MF―2FWから4―2―3―1に変更したかと思えば、1分後には右ウイングにFWクアレスマを入れて再び4―4―2に戻した。

 そうして試合の流れも次第にポルトガルに傾いていき、同点に追いつくことに成功した。

 一方、開幕前日に異例の監督交代に踏み切ったスペイン。イエロ新監督の選手交代は、疲れたベテラン選手を下げ、同じポジションにフレッシュな選手を起用する定石通りの采配に終始。ゲームの流れを変えるような工夫は見られなかった。

 そもそもイエロ監督の指導者キャリアは、16年から2部オビエドを率いた1シーズンだけ。仕方ない部分もあるが、監督の采配が勝敗を分けることが多い決勝トーナメント以降は、スペインのアキレス腱となりそうだ。

(元ワールドサッカーグラフィック編集長・中山淳)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭