今度は窃盗…“犯罪のデパート”に成り下がった巨人軍の病巣
巨人は柿沢を解雇した同日、SNSで裸動画を拡散した篠原、河野に今季終了までの出場停止と罰金を科し、2人との会食に坂本勇が同席していたことも公表。坂本勇は不適切行為が起きる前に退席していたとして厳重注意としたというが、15年に野球賭博問題で逮捕者が出たのを皮切りに、16年には「声出し」による金銭授受問題が発覚、17年は山口俊による傷害、器物破損事件が起きた。天下の巨人軍が「犯罪のデパート」と化しているのだ。
なぜこうも次から次へと巨人で不祥事が起こるのか。
昨年6月に就任した石井球団社長は、「コンプライアンスの徹底など子供たちに恥じることのない、胸を張れるチームをつくる」と宣言していたものの、傷害に続いて今度は窃盗事件。巨人は今後の対策として、選手ロッカーの見回り、生活相談の窓口設置を検討しているというが、病巣はもっと深いところにあるのではないか。
■「何でもできると勘違い」
日刊ゲンダイは16年、野球賭博事件や原辰徳前監督の1億円恐喝事件などをまとめた「巨人軍『闇』の深層」の著者・西﨑伸彦氏にインタビューを行った。西﨑氏は不祥事の連鎖を招く根源は1978年の江川事件にあると指摘し、こう語っている。